Tama Tax Tokyo はてな支店<開業税理士の玉婆が熱く語るページ>

山口玉美税理士事務所Tama Tax Tokyoのブログ支店です。

ふるさと納税・其の弐

 ふるさと納税、昨年の確定申告では、お一人で約80件の方がいらっしゃいました。

事業部、おそらく事務所内でも最多だったんじゃないかと思いますね~。

上には上がいると思いますし、だから別に自慢したいというワケではないのですが。

 

昨年そういった経験をして、ふるさと納税についてはだいぶ免疫が付いており、あとから「すみません、50件なんですけど・・・」とか言われても全然大丈夫です~ってな感じにはなっておりました。

 

なので今年も「かかって来なさい」という感じで。

結果、最多記録が塗り替えられ、100件超えてきましたね~。

ふるさと納税のK点越え、といった感じでございます(^^ゞ

 

電子申告だと添付省略書類の明細に1件ずつ入力するのが大変、というのもあるのですが、何より解せないのは、この書類の「特定寄附金の内訳」が3行しかない!ということ。

助さん格さん、それはないでしょう・・・(-.-;

 

5件以内だったらワンストップ特例があるので、確定申告”すべき”人でふるさと納税する人っていうのは相当件数がある可能性があるワケです。

(だからといって100件超とかは想定してないと思いますけども)

いくらなんでも3行はあり得ないと思います、はい。

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 ページ数がこの明細だけで40ページ近くにわたってしまうということもあり・・・

玉「すみません、かくかくしかじかで。昨年は電子申告でしたが、今年は紙申告でもよろしいでしょうか?」

お客様「あ、全然どちらでも。山口先生のお好きなようにどうぞ」

と言って下さり、懐の広さに涙ちょちょ切れ~といった感じで紙申告を決意しました。

 

しかしながら、手で電卓入れて、何度も検算したので大丈夫とは思いますが、プロとして間違えは許されないと思い、結局エクセル集計しました。

まずは、都道府県別に受領証を並び替えて、北から南へ。

受領証で全国行脚、玉婆まで旅したような良い気分になります。

 

また、並び替えた事により、同じ市区町村へのリピートも結構あって、コピペでいけるじゃん、ってものあり良かったです。

税理士という職務上やっておりますゆえ、個人事情に詮索するつもりはないですが、何度もリピートしているということは、やはり評価高いんだろうなということは想像つきますね。

というワケで「ちなみに、どこの市区町村が良かったですか?」と聞いたところ

志布志市鹿児島県)、鰻!」と即答でした。

市のHP見てみた所、動画なんかも作ってて、宣伝凝ってますねぇ。

志のまち志布志市のふるさと納税制度

 

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 そして、最後にSUM集計を入れたところ、手計算の金額も合っており、件数も合っていたのでよーしこれでok!といった感じ。

一応、このエクセル集計表も添付することとしました。

お客様に控えをお返しするときも、電子申告なら受領証がまるまる百枚以上手元に残るので、かさばりますし・・・

紙申告では縮小してA4に2枚両面コピーなら大分カサが減るんですが。それとこの集計表も添えてあれば一覧で振り返って頂けていいんじゃないかなと。

(自己満足です、ハイ)

 

しかし、実際この受領証(原本)を税務署に送るとなると、ホチキスで止まらないよね・・・という話になり(-.-;

まぁー分かっちゃいるけど税務署に一応確認したところ「袋に入れて頂ければOKです」

要は医療費控除と似たようなもんですね。 

↓このあと万一袋と申告書が離れ離れになってしまった時の対策として「整理番号」「氏名」を記載。

そして申告書とホチキス止めして提出します。

申告書と添付書類をできる限り1つにホチキス止めするというのは、税務署側で医療費領収証の紛失があったという実例を身近な人で2件聞いたため・・・

(まぁー署内にあるんでしょうけどね。当方のせいにされてはたまらんですので)

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 今年から住宅ローン控除の添付書類など、イメージデータでの送付も可能になりましたが、この寄附金受領証明書については、添付省略書類のため、イメージデータでの送付は受け付けてくれないようですね。

 

ちなみに一時所得の方は、これだけの金額だとさすがに認識せざるを得ないかと思いますね・・・

 

ふるさと納税の謝礼品の返礼率(返礼品の時価相当額/寄付した金額)がだいたい40%~都城市が60%とか大々的に言っているのもあって、他の税理士さんから聞いたところでは「寄付金額120万円以上は一時所得計上しているかどうか見てる」だそうです。

まぁー自分が実際にふるさと納税したところだと、30%ぐらいじゃね?ってのもあったんですが。

 

自治体に聞けば、一つ一つの返礼品の時価相当額は教えてくれる、とのことですが、品数が多い自治体は調べるだけでも通常業務が滞りそうですね(-.-;

それほど聞く人がいなければいいですけど、あまりに問い合わせが増えた場合には、そのうち、返礼品に「返礼品の受領は一時所得に該当します」「この返礼品の時価相当額は○○円です」とかいう通知も受領証明書と一緒に添付されることになったりして・・・。