だいぶご無沙汰しております、玉婆でございます。
最近X(旧Twitter)廃人となっておりますが、たまに「あぁブログにしたためておいて良かったな」とか「あぁブログちゃんと残しておけば良かったな」ということが多々あり。
やはりブログたまには書かなあかんな、と反省している次第でございます。
さて、このところで大きな変化としましては、昨年2024後半に2名スタッフが入所しました。
今回詳しくお話するのは、そのうちのお一人がなんと!ウクライナ人の方。
行政書士の出口千晶先生から「玉先生、ウクライナ人の避難民を雇ってください!」と突然お声掛け頂きまして。
その時は採用予定はなかったのですが、その方の履歴書・職務経歴書を拝見したところ
「ロシアの侵攻により退職」
ウクライナの大学を卒業されて、会計職のディプロマもお持ちの方でしたが、ロシア―ウクライナ戦争で日本への避難を余儀なくされたそうです。
しかしながら、日本語ができないため、なかなか就職が決まらず、レストランのアルバイトに応募しようとしていたとの事。
Tama Tax Tokyoでは、海外案件が多く、英語を使う業務を彼女に手伝ってもらうことが可能なのでは?
日々英語を話せる環境にできるのはWin-Winなのでは?
そして、面接に来ていただいた所、人柄もとても良さそうだったので、お手伝い頂くことになりました。
そして、先月5月23日、新宿アイランドタワーにて開催された「ソロミヤ会」という文化交流イベントに参加させていただきました。
(右の話している女性がソロミヤさん、手前の男性が衆議院議員・国民民主党鳩山紀一郎先生、手前右側が自民党の門ひろこ先生)

この会は、日本とウクライナをつなぐ架け橋となることを目的に開催されているもので、私はウクライナ人スタッフのオクサナさんとご一緒に、書道とスピーチを担当しました。
書道に込めた言葉は「感謝」
イベントではまず、政治家の先生やソロミヤ会監事をされている公認会計士の森大輔先生などともに「寄せ書き」形式で書道パフォーマンスを行いました。

玉婆が選んだ言葉は「感謝の気持ち」
数十年ぶり?書道と言えば、手が汚れた記憶しかなかったので、ヘタッピなのにいいのかな・・・とか思いつつ集中いたしました。

それは、オクサナさんとの偶然の出会いから始まり、こうして並んで一緒に何かを届けられることへの感動、
そしてこの会を通じて集った方々への心からの敬意を「ありがとう」に込めました。
(あ、の時点でウォーしくじった!!の図。。。)

オクサナさんの書いた文字は、なんと「感謝申し上げます」
日本語で。
相当に練習したに違いありません。彼女のひたむきな努力に改めて感謝の気持ちと、また人として本当に素晴らしい方だなと感動しましたね~。

スピーチで語った“所有”という感覚
10分間のスピーチでは、当初は「うちの事務所で海外案件とかやってまーす」みたいな当事務所アピールを主体に考えておりました。
しかし、数日前に大幅に内容を変更することに。
当日のテーマ「時計」
ランチタイムにオクサナさんと何気なく交わした会話がきっかけです。
ウクライナの方々は、何度も危機や戦争に直面してきたため、「モノを持つこと」に対する感覚が、日本とはまったく違う。
「たとえ時計を買ったとしても、いつか奪われるかもしれない。
永遠に自分のものだと信じることができない」
その言葉に、私は深く胸を打たれました。

資産ではなく、尊厳を守るということ
私たちは日々、税金や法律のなかで「所有権」や「資産価値」という言葉に囲まれています。
でもこの日ばかりは、それらを超えたもっと根源的なテーマ――「人としての安心」や「生きることの誇り」に触れた気がしました。
書や言葉には、国や制度を超えて響く力がある。
その実感を得られた一日でした。

お食事も提供され、ウクライナのアルコールと共に。
ウクライナで最も有名なシェフ、クロポテンコ・イェウヘン氏プロデュースのオシャレな一皿。

そして、なんと!
当日ZOOMにてイェウヘン氏からのメッセージ!
いやぁ~世界中の生の声がリアルタイムに聴けるって、すごい世の中になったもんですねぇ・・・。
英会話は言葉だけでなく、心のぶつかり合い
うちのスタッフにも英語を話せるようになって欲しいなという思いがあり、積極的にオクサナさんと会話するように言っておりますが。
英会話もうダメと諦めたり、英語は多少かじってるけど性格がシャイとかで、なかなか英会話というのはやっぱり難しいもののようです。
しかし、オクサナさんにとっても英語がネイティブランゲージではなく、セカンドランゲージとして学んだ結果、日本でこうしてお仕事をする事ができています。
また、オクサナさんとの英会話を通じて、ウクライナの文化や彼女の世界観といったものを垣間見ることができます。
会話は言葉だけではなく、心と心のぶつかり合いなんだなっていうことを彼女は教えてくれました。
まとめ
日本とウクライナの架け橋となる「第2回ソロミヤ会」で講演という貴重な機会を頂いたこと、改めて関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
Tama Tax Tokyoが一番最初にウクライナ避難民の就職マッチングを成功させた事例になれたこと、大変嬉しく思っておりますとともに、玉婆自身が国際税理士として少しでも社会貢献をしてゆくということの意味合いを実感した一日でした。
ウクライナに、一日も早く平和と尊厳が戻ることを、心より祈っています。
On May 23rd(Fri), I participated in the “Solomiya kai,” a cultural event bridging Japan and Ukraine, where I gave a speech and joined a calligraphy session alongside Tama Tax Tokyo's staff member Oksana who evacuated from Ukraine to Japan.
I sincerely pray that peace and dignity will be restored to Ukraine ASAP.