Tama Tax Tokyo はてな支店<開業税理士の玉婆が熱く語るページ>

山口玉美税理士事務所Tama Tax Tokyoのブログ支店です。

悲しみの減価償却&所得拡大促進税制・損失注意報

ブログには悲観的な事をあまり書くまい、と思っているのですが。

今日、とっても悲しいことが2つもありました・・・・(ノД`)・゜・。

 

事業所得の確定申告なんですが、決算の数字がだいぶ固まってまいりました。

 

それでもって、医療費控除(改正になったとはいえ正直メンドクサイ)寄附金控除といった、もろもろの所得控除に関する書類は前々から頂いて、既に入力済み。

 

でもって、売上は順調に上がってきており、従業員も増やしているので「所得拡大促進税制」も視野に入れておりました。

 

しかし、所得拡大促進税制の方は

(1)雇用者給与等支給額、すなわち今回H30に従業員に払った給与が、基準年度(H25)より3%以上増加 →OK

(2)同じくH30の従業員給与が昨年H29より増加 →OK

 

どうせ適用ないなら、この段階でナシと判明して欲しい。

この先進むなら、絶対に適用アリであって欲しい。

 

と、玉婆に限らず、世の中のどれだけの税理士が、切実に願っていることでしょう?

 

ちなみに、ここまでは、開業年とかでなければ、さほど大変な判定ではないのですが、今回のケースではいずれも満たすため次の判定へ進む→

 

そして、ココまで来ると適用ナシってのは、たまにあるっちゃあるけど、適用アリになる可能性の方が高いと思っております。

ですが、まことに残念なことに・・・あぁ無念 ポワワワ~ン(T0T)

 

給与の高い方がH30の途中で退職されて、なおかつ、新しい方がH29の途中で入って来ているので、平均給与が下がってしまった訳ですなぁ。

適用があれば、税額控除がかなりオイシイので、計算した手間賃のご請求もできるかなと思いますが、当事務所においては、適用なしの場合はご請求しないこととしております。メンドクサイのは適用あり・なしともに同じなのですが・・・

 

それはまぁ、仕方のないことなんですけども。

さらに、あぁーやっちまったなぁ・・・と思ったのが。

 

顧問先でほぼデータ固めたので、これで大半上がり♪と思っていたのですが、最後の最後で減価償却費まだ計上しとらんかったわ~

 

そして、減価償却費計上したところ・・・

まさかの・・・

教訓:減価償却費で損益が簡単にひっくり返ることがある。減価償却なめんなよ。

月次ベースで概算の減価償却費立てとかんからそーゆー事になるんよ、と他の税理士からお叱り受けそうですけども、経理処理に対する優先順位というのはお客様それぞれなんで、玉婆的には月次ベースの細かい処理を強要するつもりはないのですね。

しかし自分が把握してれば済む話でもあったんですが←言い訳にならんヤシ

 

そして、損失申告のため第四表のボタンポチッと押したところ・・・

うすうす分かっちゃいたけど恐るおそる押すヤシ

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あぁなんと無慈悲な「所得税の達人」様だこと。

あんなに苦労して入力したモロモロの所得控除が、全て消えた・・・

 

♪ もう 終わりだねー 君が小さく見えるー

 さよならー、さよならー、さよならーーーぁぁー

youtu.be

何なんだ、この歌詞ムチャクチャ突き刺さるやないけ・・・( ;∀;)

 

減価償却さえ先に入れとけば良かったんだね・・・

失った時間はもう戻ってこないんだね・・・

所得拡大促進税制もやる必要なかった

教訓:事業所得は早めに固めるに限る。

税理士が作成する場合には、損失だろうが結局のとこすべて打ち込むことにはなるんでしょうけども、事業所得の確定申告作成される方で損失申告になるかもしれない方につきましては、ご参考になれば幸いです。

 

しかしながら、玉婆は損失で悲しみに浸っておりますが、お客様はきっと、多額の還付で喜ばれること間違いなし。

教訓:確定申告での喜び悲しみは、損益以上に、第3期の税額で決まる。

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予定納税が多かったがゆえに還付とか、還付でも色々ありますけどね~。

それではお仕事に戻ります。(^o^)/

In business income, profit may turn over loss due to depreciation expenses, so you should calculate revenue  and expenditure and grasp the situation as soon as possible.
In case of only business loss return, itemized deduction other than miscellaneous deduction is unnecessary and even if you declare, it cannot be deducted because the tax amount is 0 yen.