Tama Tax Tokyo はてな支店<開業税理士の玉婆が熱く語るページ>

山口玉美税理士事務所Tama Tax Tokyoのブログ支店です。

たこ焼き巨額脱税事件

 大阪城公園の一角にあるたこ焼き屋さんが、にゃんと!

$1million(1億3千万円)の脱税とキタ――(゚∀゚)――!!

所得ではなく、税額で1億ですからねぇ・・・

www3.nhk.or.jp

アメリカンドリームならぬ、たこ焼きドリームですね。

それにしてもたこ焼き屋ってそんなに儲かるのけ~?!(゜o゜)

税理士でなくたこ焼き屋をやるべきだったか?!と考えさせられるヤシ

 

子供のころは1パック10個300円が相場でしたが、今や8個600円ですか・・・

しかし、その分、1個が昔より大きいものが増えてますけどね~。

 

東京人の玉婆、たこ焼きについて語る立場にないものの、自宅でたこ焼きホットプレートもあり、たまに作ったりもします。

タコが意外と高いんですよね~。

イカでもいいんじゃね?って思ったことがあるけども、やっぱりタコでしょうね~。

キャベツ入れると「それはたこ焼きじゃない!」とか怒られちゃいますね(^^;お好み焼きじゃないんだよ、みたいな。←しかし健康のために入れたくなるヤシ

 

しかしながら、寿司やフレンチなどの高級料理に比べたら、材料費は明らかにかかってないですので、ほぼ地代と光熱費と人件費を食べてるようなもん、といっちゃ失礼ですけども。

しかも他人雇わなければ、その分利益上がっちゃいますし税金も出ますしねぇ・・・

 

玉婆は税理士という職務上「税金払うのはあたりまえ」と他人様には口酸っぱく言っておりますが、恥ずかしながら、実際に自分が独立開業し、自ら事業所得の申告をしてみると、やはり税金を払うことの重みというものをひしひしと感じますね~。

 

納税者を守るのが税理士の運命SADAMEとは思っておりますが、どこまで守る必要があるのだろうか?!

というのは、税理士の倫理観に突き刺さるところであり、非常に考えさせられる次第でございます。

凶悪殺人犯の弁護人も葛藤があるのかな?とか思ったりしますが・・・

 

しかしながら、いくらなんでも、無申告はないですね。ハイ(-.-;すぐバレますがな

教訓:国税なめんなよ

売上が上がって忙しかったので申告できなかったとのことですが、そのために税理士がいるワケですので、まったく言い訳にはならないですしね~。

 

それに、今回の「たこ焼き脱税事件」については、お金にもっとも敏感といってもおかしくない大阪人が税金に関して果たして無知なはずがあるだろうか?

と思ってしまったのが正直なところでございますm(__)m

 

「重加算税は痛いが正直に当初申告するよりは安く済むもんよ」とか思っている人もいるようですし、無申告がバレて心から反省している人がどのぐらいいるのかは定かではない。といった感じですねぇ。

(もちろん、それを確かめるために、また数年後に税務調査が必ず入ると思ふ)

 

ただ、新聞なんかを見ていますと実際に「見解の相違」だったケースについてもあたかも「脱税」と報道している場合がありますので、そこの解釈・使い分けについては留意が必要ではないか?と思っております。

 

<見解の相違>

税法上の規定にキッチリと当てはまるものがない、または法解釈が曖昧なために、課税庁と納税者の間での解釈の相違が生まれて起こること。

 収益や費用をどの年度に入れるべきか?(期ズレ)のほか、個人所得税については、所得の区分(事業所得、給与所得etc.)についても見解の相違が生じるケースが多いようです。

 仮想通貨については、昨今において取扱が整備されましたが、新しい取引が出現するたびに、こうした問題は起こってくるのでしょうね~。

 例)コンピュータプログラムをかまして継続反復して行っていた馬券の購入によって得た所得は、一時所得 vs 雑所得か? etc. 

(裁判によって雑所得と確定。しかし個人的には、継続反復取引でかつ億単位で稼いでいたとのことであれば、事業所得にならないのか?とも言いたくなる)

 

<脱税>

売上除外、架空経費など。

    キーワード「故意」「偽り」「仮装隠蔽」

 

 脱税については「故意なつもりはなかった」という主張を良く聞きます。しかし

教訓:気持ちそのものは故意でなかったとしても、結果としてそうであればそれは故意だったということです。

 実際に売上計上漏れがあった場合に重加算税かかるかどうか?

というところにおいては、故意性というのが影響しなくもない。

といったケースもあるにはあるんでしょうけども、ここはまた税理士同士でも意見が分かれるところでしょうし、ブログでは語りつくせないところですねぇ。

むすび

税金を少しでも少なくしたいと思う気持ちは誰にでもあるんでしょうけども、ちょっとした気持ち=脱税に当たる行為 となる場合がありますので、そこのところは教育が必要なんだろうな~と思う次第であります。

 

また、税金を少しでも安くして差し上げることが税理士である自分の務めですけども、自己申告制度において健全な納税をしている人々の気持ちをそがないためにも、課税の公平というのは守って欲しいですね。

「どうせ税務調査来ないから~」

と思い始めたが最後ですので、そういう気持ちにならないように日々顧問先にはお伝えしているつもりですけども、そのために課税当局も動くべきところに向かって動いて頂きたいと思っておりますし、今回のような「無知」な人がこれ以上増えないためにも、申告漏れ税額が大きくならないうちの対応というものが必要なのかな?と思っております。

<summary>

"Takoyaki dream" has been destroyed by the tax investigation of National Tax Agency.
"I had no knowledge of tax," the owner of Takoyaki store said.
However, ignorance sometimes means"crime" in the tax regulation.
I'm wondering if the taxpayers who have evaded tax sincerely regret their omissions or noncompliance after the tax audit.
Self-assessment system in tax return is built on impartial taxation and our honesty.
I have to support my clients with not only my heart but also the ethics as a professional tax accountant.