Tama Tax Tokyo はてな支店<開業税理士の玉婆が熱く語るページ>

山口玉美税理士事務所Tama Tax Tokyoのブログ支店です。

大雨による酒蔵への被害・災害と税法

今回の大雨、「平成30年7月豪雨」と気象庁で正式に名付けられるとともに「激甚災害」に認定されたとのことですね・・・

改めて被害に遭われた方々とご遺族の方々に心からお悔やみ申し上げますとともに、現在まだ不安な状況に置かれている方々の無事を願っています。

 

玉婆の方は、父方の親戚が広島等におりますが、今の所被害に遭ったという知らせは入ってきていない状況です。

しかしながら、さらにショッキングなニュースが入ってきました。

日本酒といえば知らない人はいないであろう「獺祭」(だっさい)の蔵元も被害に遭っているとのことですね。

日本酒といえば、一昔前は新潟や東北地方が主流と思ってきましたが、西日本のお酒が注目されるようになってきたのも、獺祭がブームを巻き起こしたのがきっかけではないかな?と玉婆的には思っています。

原料のお米がダメージ受けてしまっているほか、停電によって温度管理が困難になってしまうようで、復興までに60万本分(!)の生産が失われてしまうようです(;;)

www3.nhk.or.jp

I'm sorry to hear that news.
I hope speedy recovery of the representative Japanese Sake"Dassai" and all other industries.

今回のニュースを聞いて、とても残念に思っております。

日本を代表するお酒「獺祭」そして全ての産業の一日も早い復興を願っています。

災害減免法

遠くに離れている自分にできることは、まず「寄付」ぐらいしかないのですが、税理士ということで、税金にかかわることをブログに書くことも何かしら寄与してくれればうれしいかなと思っております。

 

通常の確定申告でも「雑損控除」など、個別に被害に遭われた場合に、税金を安くできるような措置はあるのですが、今回のような甚大な災害については、別途それに対応するような法律が制定される運びになっており、今回についても何らかの措置が設けられるのではないか?と予想しております。

例)東日本大震災の被災者等に係る国税関係法律の臨時特例に関する法律

  (平成23年4月27日施行)

 

ちなみに玉婆は東京ということもあって、実際に3.11は確定申告シーズン佳境に入っていたのですが、玉婆自身は自分の担当分は終わった直後に地震が来たということで事なきを得ました。

事務所全体的には期限内に無事に終えたので、申告期限の延長の許可を特別に受けた人とかは見たことないんですけども、千葉の方で、地盤沈下で雑損控除を受けた人とかはいたようです。

 

酒蔵については、新潟中越地震(平成16年10月23日)の影響で、「久保田」などの名だたる酒蔵が被害を受けたと聞いております。

その影響あってか、その割と直後の税理士試験・酒税法において、大半の受験生が予想だにしなかった「災害減免法」からの出題があったと聞いています。

 

なるべくそのような減免措置の出動がないことを願うばかりですけども、災害の国日本に位置する税理士たるや、いつ使うことになってもおかしくないという姿勢を問われたということでしょうか。

 

今年の税理士試験の問題は、もう刷り上がっていると思いますので今回の災害の影響を受けることはないと思われますが、来年以降の受験する科目については災害関係も押さえるべきということになってくるかもしれません。