Tama Tax Tokyo はてな支店<開業税理士の玉婆が熱く語るページ>

山口玉美税理士事務所Tama Tax Tokyoのブログ支店です。

税理士の裁量労働制について

「裁量労働制」新たに233件のずさんなデータだとかで攻防繰り広げられてるところですね。

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玉婆自身は独立して、蚊帳の外?ともいえる状況になってしまいました(´・ω・`)しょぼーん

税理士の業務も裁量労働制の範囲に入っていますので、会計事務所に勤める方にとっては大きな問題かもしれません。

 

会計事務所業界も、大手の税理士法人など増えてきたのもありますし、労働基準監督署も昔と違ってすぐ動くようになりましたので、以前ほどブラックではなくなって来てることと思いますが、特にこの時期は終電・土日出勤当たり前という事務所もありますし、ハナから「1月入ったら土曜日は毎週出勤です」としている事務所もあるようです。(友達んとこがそうだった)

 

で、玉婆自身は裁量労働制についてどーこー言える立場ではないんですけども、もしも裁量労働制が導入されたとしても、勤める方にとって決して良い方向に行く事はないんじゃないかな?と思っております。

 

会計事務所では、個別に担当を割り当てられる「担当制」を採用している事務所が多いので、業務量は分かりやすいといっちゃ分かりやすいんですけども。

 

ちなみに、玉婆が最後に勤めていた事務所は、労働組合もかつてはあった(今もう解散?)し、給与も会計事務所にしては良い方だったと思います。←結構恵まれたヤシ

しかし反面、資格ある人とない人にはあまり格差がなくて(これは自分としては訴え続けてきた)、中途採用でしかも異業種の経験年数については×1/2でカウントされていたため、同年齢であれば資格がなくても新卒の人が多分給料高かったと思います。

100%誰にとっても良いと思う給与体系は不可能

玉婆が税理士資格取る前、そして勤務税理士だった頃に思っていたことは・・・

・早めに仕事をこなせば、更に他の仕事をあてがわれることになります

・自分だけ早めに帰るという人も実際いますが、組織にいる以上は上下関係、横の関係など様々なしがらみがあり、仕事さえやればいいという問題じゃない

・税理士においては、事務所で与えられた仕事以外にも勉強や諸団体での対外活動など手を広げようと思えばキリがない。すなわち、まともに税理士業務に取り組もうと思えば時間はいくらあっても足りない

結論:やったもん負け感否めない

この時期、点検(他の人の確定申告をチェックすること)の件数を今年もグラフ付けてるかもしれません。

しかし、給与所得1件でも1件

事業所得や難しい譲渡所得でも1件

とカウントされるグラフで、しかも点検する申告書がバーっと入った箱から選ぶのは自分ですので、給与所得を沢山点検したもん勝ちという当時のシステムなのでした。(今分かりません)

 

玉婆的には、でもねーそうじゃないでしょう?

んじゃ医業所得の措置法26条誰が見んのよ?

自分の担当先の事業所得終わらなくて後輩にやらせて点検ばかりやるのもどーなのよ?

 

とか反論があったため、ハナからこの点検レースには参加するつもりなし。(一生懸命毎日集計してくださっていた総務の方に申し訳ないと思いつつ。スンマセン)

 

量より質といっても、仕事できるできないを決めるのが上司であり、上司も人なので、必ずしもすべてを見て、誰もが納得いく評価になるとは限らないですし。

 

それに、裁量労働制は「仕事終われば早く帰れます」と言ってますけども

ある程度の仕事には、ある程度の時間はどうしてもかかってしまうもの

ではないかと思うんですね~。

そんなにチョチョイノチョイでできる様な仕事だったら報酬など頂けないと思います。

確かに仕事の早い・遅いはありますけどね~そして仕事が決して早いとは言えない玉婆

 

他の人の点検してて思いましたけども

早い&ミスが一つもない申告書→非常に数少ない

早い&ミスがある申告書→やや多い

普通&ミスが一つもない申告書→少ない

普通&ミスがある申告書→これ一番多い

遅い&ミスが一つもない申告書→少ない(ちなみに玉婆割とこのタイプ)

遅い&ミスが多い申告書→たまにいる→ダメぽ

 

遅いの理由によります。

丁寧だから遅いだったなら、点検でミスがない分、他の人がミス訂正の間にグイっと抜かして結果的に一足お先にイェーイ

となるのですが、単に遅いという人もいて、結局早く終わった人が手伝う羽目になるのね、といった感じになります。

また、お客様の資料の送り具合にもよるので、必ずしも早い・遅いは自分の裁量だけではないのですね。

 

とまぁーツラツラ書いちゃいましたが、組織に雇われるということは、仕事だけでなく自分の時間を売っていると同じと思うし、理念や行動指針に従うことも要求されるので、本当の裁量労働制といえるのかどうか、はなはだ疑問ではありますね~。

 

そういった意味では、独立すれば完全に裁量労働制になるかもしれないですが、反面、限界がないしリスクも負う事になるので、誰にでも向いているとも言えないですね。

(独立しておいてなんですが)

 

この話を夫としていたところ

「玉さんみたいに税務が趣味って人ばかりじゃないからね~」とのことでした。

一生懸命仕事してるのに趣味としか思われてないヤシ