Tama Tax Tokyo はてな支店<開業税理士の玉婆が熱く語るページ>

山口玉美税理士事務所Tama Tax Tokyoのブログ支店です。

確定申告ほぼ終了・申告書checkについて

確定申告ほぼ終了

事業所得の方の電子送信も無事完了し、あと1件送信保留を残しておりますが、平成28年分の確定申告業務はほぼ、無事終了いたしました(バンザイ)

 

昨年に比べて14,5件ほど少なかったし、相談会に5日間出動しましたので余裕といえば余裕だったのかもしれませんが・・・

開業して初めての確定申告ということもあり、新規の事業所得のお客様が4件あったというのと、電子申告やチェックリスト・ご返却用書類の書式など、仕組みづくりからのスタートだったこと。

また、外国法人の設立後初めての決算期とも重なったので、プレッシャーはありました。

しかし、自計化されているお客様が多いということもあり、スタッフが思いのほか良い動きをしてくれたおかげで、予想以上に早く仕上がったかな、と思っています。

本当に自分は恵まれている状況でして、お客様・スタッフや精神面で支えてくれた周りの人や夫にも感謝の嵐ピューといった次第でございます。

 

申告書checkについて

勤務時代は、他の人がチェックしてくれたけど今回はチェックしてくれる人がいないので大丈夫なの?という質問が湧いてくると思います。

 

確定申告において、ここ数年(というか10年以上)、自分が原因で税額がよほど動くという「ミス」はほぼないといった状況ですので独立を決意できた、というのもあります(^^ゞ

しかし、前事務所においては綿密なチェックリストがありましたので、正直、独立した当初そこは非常に不安でした。

申告ソフトに「エラーチェック」とか機能があるんですけど、正直アテにならないんですね・・・(メーカーの人ごめんなさい)

 

そこはさすがにお金出してでもミスを防ぎたい、と思ったので、外部の専門コンサルティンク゛会社の有料情報サイトに入会し、会計事務所向けに提供してくれるチェックリストを入手し導入しております。

このチェックリストが、以前使っていたものよりも細かくてビックリしちゃうんですが非常に助かりました。

いくら知識があっても人間ですから、ちょいミスや知らない事も出てきてしまうんですね~(超言い訳がましいヤツですね)

そういう所を気づかせてくれることもあるし、こういうチェックをきちんとしています、と品質管理を保証するという意味においてもチェックリストは有用だと思います。

 

しかしながら、以前に他の人のチェックをしてても思っていたことですが、他人のチェックよりもむしろ、自己チェックが大事だと思うんです。

自己チェックができていない人というのは、残念ながら他人がいくらチェックして考え方を教えてあげたとしても、同じ過ちを繰り返しているようです(-.-;

また、自己チェックの度合いというか、場合によっては税法に対する取り組み方も影響してきますね。

確定申告はベストを目指せば誰が作っても同じものになるはずだ、という税理士もいます。

しかし、申告書を見れば、その人が丁寧に考えて作っているのかどうか、一つ一つの処理とどういう風に向き合っているか?ってのは一目見たら分かってしまうんですね~。

 

前事務所の後輩クンの話になりますが、昨年の今時期に間違いを指摘した際に、自分がなぜ間違えたのかという理由を自己分析して、それを玉婆に見せてきたんですね。

単純なミスもあり、以前に聞いて分かっているつもりだったのに不注意だったとか。

自分のミスと向き合うのはツライことかもしれないですが、同じミスを繰り返さない為には必要な工程なんでしょうね~。

玉婆は何の権限もない人間ですので、自分の評価を上げようとかいう工作をしようにも意味がない状況でしたので、それをわざわざ見せに来てくれるとは、よほど真剣に向き合ってるんだな、と思いましたです。

 

そのほか、事業所得や譲渡所得、所得拡大促進税制他、今回の処理に至った経緯の記録をきちんと整えることが必要だと思います。

また、来年につながりそうなものについても、1年後見てもすぐ分かる様にカルテ(というのか分からんですが)に記載しています。

 

今回の例でいうと、開業医の先生なのですが、内視鏡で未使用のものがあると昨年の今頃おっしゃっていたな~と。

H27の確定申告においてはもちろん減価償却費を計上できないのですが、減価償却ソフトを黙って繰り越すと、H28は12ヶ月分の償却費が計上されるんですね。

しかし、今回お聞きしたところ、H29の2月からの使用開始だったことが分かりましたので、結果H28の確定申告も償却費はゼロになりました。

来年の今頃は11ヶ月分の償却費を計上する事になりますので、その辺はカルテに記載しておく必要がありますね。

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確定申告は書類の単純・収集作業だ、とか人工頭脳に乗っ取られるという見解もあり我々税理士がメシのタネとしなければならないことは云々、といった議論が活発にされている昨今ではあります。

しかし、玉婆自身は、確定申告そのものにおいても、まだまだ課題は残されていると思いますし、今は単純作業というべき申告内容のお客様がほとんどいないため、単なる繁忙期ということではなく、Tama Tax Tokyoにおいてはとっても重要な時期なワケであると同時に、確定申告が終わったから終わり、というワケではない次第なんですね~。

 

でもって、チェックの話に戻りますが、チェックする人がいないから間違えた申告書を提出する可能性がある、チェックしてくれるから大丈夫、ではないというか。

独立すれば、チェックする人がいない状況で間違えたら責任は自分が全部かぶることになるし、最後の砦に立たされているという危機感がありますし、自分の看板を背負っているプライドも自ずとあります。

 

しかし、玉婆自身は、他の人からミスをチェックされたら税理士として不勉強と周りに思われるのは恥ずかしい、という思いもあり、もしも独立したら誰もチェックしてくれないんだから、という気持ちを持って勤務時代から臨んでいました。

独立したからといって何が変わるワケでもなく、納税者にとって一番良い申告書、かつ納税者の方が納得のいく申告書を作るという軸は以前からあったものなんですね~。

 

なので、処理について何か引っかかる時は、納得が行くまで追求しますし、そのために納税者の方に色々とお手間をかけることもあるかと思います。

(何だよ~そこが言いたかったのかい、みたいな?!)

 

とまぁー結局のところ、他の人のチェックがなくてもそれと同等以上のものは作ってるよ、ということが言いたかったんですね、ハイ(^^;

ちなみに、相続税についてはさすがに金額が大きすぎたり色々と地雷がありますので、かなり専門性の高い方にチェックをお願いする予定です・・・。