Tama Tax Tokyo はてな支店<開業税理士の玉婆が熱く語るページ>

山口玉美税理士事務所Tama Tax Tokyoのブログ支店です。

税務調査アンケートH30

隅田川花火大会、明日に順延ですね。

それとはまったく関係のない話ですが。

 

にゃんと!東京税理士会の 「税務調査アンケート」の調査対象に2年連続で選ばれましたぁー!!(゚∀゚)

教訓:当たって嬉しいものにはなかなか当たらないが、そうでないものに限ってよく当たる。

ごめんなさい。ちっとも嬉しくないです(T0T)

 

↓ちなみに1年前に税務調査アンケート当たった時の記事。

7月申告の時期ですので、ほぼ今と昨年と同じ状況。

 6,000件を無作為抽出しました。とのことです。

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 Q.この無作為というのは、本当に無作為なのでしょうか?

たまたま玉婆が6/1の東京税理士会の理事会を傍聴しに行った時に、理事の税理士先生が、↓のように発言されていました。

「無作為とは言われているが、私の事務所は毎年来ている。このアンケートは本当に無作為なんですか?私のような弱小な事務所よりももっと調査件数の多いような大きい事務所に聞いた方が、よほどアンケートの意義があるのでは?」

 

弱小というのは、その先生のご謙遜かもしれないですが、実際に弱小の当事務所にとっては、まさしくそう思いますね~。

その時は正直「当たっちゃったもんはしょうがないんじゃないのぉ?」

なんて思ってましたけども、実際に2年連続で当たってみると、本当にその先生のお気持ちが重々理解できる、といった次第でございます。

教訓:表面上その人の気持ちが分かる、ということと自分が実際に体験してみて理解できる、というのは違うものである。

話は戻りますが、その「無作為」というのがどの程度の無作為なのか?

これはナゾに満ちているところでございます。

 

制度部だったか度忘れしましたが、部長の先生は当然のことながら

「本当に無作為です」と回答されてました。

↑仮にそうでないとしても、そこで「いや、実はかくかくしかじかで・・・」とかフツー言えないと思いますけども

 

大学の時、一般教養(パンキョー)の中に「人類学」というのがあったんですが。

人類学の先生は、サルに答案を選ばせて評価を決めている。というウワサがありました。

実際にその教授がサルを飼っていたのかも不明ですが、そのような噂が立つ理由の一つとして、努力や出席回数と評価が比例しない例などの積み重ねで、あたかも無作為のように疑われたのではないか?と思っております。←無事に単位もらえたヤシ

 

東京税理士会で実はサル飼ってまして。とかいうことはないと思いますし担当部署の方々が目つぶって「ん~コレ!」とか指さして6,000件って程の無作為ではない。

ということは推測しうるところでございます。

 

しかしながら、今度は確率的にどーなのよ?!

東京税理士会の登録税理士数→22,715人

    税理士法人(支店含む)1,570件   計24,285件

1つの事務所に複数の税理士がいるような税理士法人については、所属税理士の一人一人がアンケート対象になっているかどうかも不明ですけども。

玉婆自身が、8年間勤務税理士をしていた時は1回も当たっていない。

という事実だけ、申し上げておきたいと思います。←通知に思い切り「開業税理士」と書いてありました。スミマセン

 

実際のところ、開業税理士&税理士法人が中心になって選ばれていると仮にして、ザックリ20,000件が分母と仮定しますと。

6,000/20,000=30% 約3人に1人。3年に1回。

結論:宝くじの当選確率はもとより、競馬でいえば、1番~2番人気?→そもそも多い→「選ばれた」というほどのものでもない。

まぁ色々考えても、当たったからには協力せにゃならんことには変わらんワケですので、さっさとアンケートに答えるワケでございます。←意外にマジメなヤシ

 

今年は、期間中に調査がなかったので、ない人は質問ほとんど飛ばして、いきなりQ17へ。

(長引いてるのはあったけどそれは昨年カウントしたので除外しました)

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アンケートの御礼とかも特にないですし、ギブ&ギブ って感じですけども、逆にこれは自分にとって意見するチャンスでは?

教訓:テイクは決して他人からもらうものばかりではない。←自家製造テイク

~ここぞとばかりに書かせていただいた玉婆なのであった。~

↑元取ろう精神ハンパない

 

マジメな話、内容的には。

税務調査は基本2日間と耳にしますが、複数の国税OBが「だいたいのところ交渉して1日にしてる」とも聞きます。

一般税理士にとっては、そこに交渉の余地があるかどうかも不明ですし、調査官の個人的な感情を逆撫でする不安もあります。

売上規模等に応じるなど、調査日数を定めるなどとともに、調査の公平性の確保に努めて頂きたい。

といったことを書きました。

実際に逆撫でして調査が長引いた。というケースもありましたし←玉婆じゃないよ

玉婆自身も1日に短縮してもらったこともあります。

○○国税局(東京、関東甲信越etc.)などによっても雰囲気違うので、東京国税局以外=玉婆にとってのアウェイ に関しては交渉しづらいというのが正直なところでございます。

調査官も一個人ですので、人によって本当に対応は違ってきますけども、公平性を考えると、調査そのものにおいては、本来「交渉」の余地があってはならんでしょうねぇ。

 

そして、お次は書面添付について。

これは税理士どうしでも議論が尽きないところなので、今はあまり触れないようにと思っております。

 

税理士に申告を依頼している方については、基本的に「税務権限代理証書」=この税理士に〇〇税の税務について権限をゆだねてますよ。ということを宣言する文書=いわゆる委任状のようなものが申告書に添付されているハズです。(税理士法30条)

 

それとは別に、税理士法33条の2の書面に詳しい内容を書いて添付すると「いきなり税務調査を通知する前に、顧問税理士に意見聴取せにゃならん」とワンクッション入ることになる。

といったメリットがあります。

 

しかし、それが果たして本当にメリットといえる程のメリットなのか?

といったところには、議論の余地がまだまだあるようでございます。

だからこそアンケートにそのお題が来るワケで、実際に33条の2の書面を提出している税理士はまだ少ないといったことの現れのような気がします。

(積極的に推奨している任意の税理士団体はアリます)

 

玉婆自身は、ちまたでは「意見聴取されて税務調査なくなった」という声を聞きながらも、一度もこの書面を添付していないというのが正直なところで、その理由として。

・その書面を添付したかどうかにかかわらず、申告内容に対して疑問があれば税理士にまずは意見聴取すればいいと思います。

・説明しないとかえっていらぬ疑いがかけられてもイヤなので、情報を与えたい場合は個人的には30条の備考欄に記載しています。

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ってかさぁぁーーーー。

基本的に、玉婆自身は納税者に対しても課税庁に対しても「性善説」でありたいと思っております。

しかしながらですね、おそらく課税庁は基本、納税者に対して「性悪説」ではありませんかね・・・?

そして、納税者も課税庁に対して「性悪説」の方が多いと思います。

納税者と課税庁は、税金ということについて完全に利害が対立してますからね・・・

結論:利害が対立している相手に対して自らの情報を与えるということは、一般社会ではまずあり得ない。

しかしながら、前回のたこ焼き巨額脱税事件のようなことが起これば、そりゃ性悪説にもなりますがな。といった感じですかね(-.-;

むすび

書面添付制度に対して、賛成・反対とこの場で述べるつもりはないんですけども、少なくとも、情報を提供する以上、一般社会においてはギブ&テイクというものが何らか発生する。ということはご理解いただきたいところであります。

 

今回のアンケートについては、自分の意見が何らかの参考になり、それが制度問題の改善につながれば嬉しいと思いますし、書面添付制度に関しては、納税者にとっても税理士にとってもナットクの行くメリットというのが実感できるような制度であれば、おのずと広まってゆくのではないか、と思っております。

<summary>

I've been selected as a respondent of the questionnaire by Tokyo Certified Public Tax Accountants’ Association for 2 years in a row.

I've been randomly selected for 2 years in a row as a respondent of the questionnaire survey conducted by Tokyo Certified Public Tax Accountants’ Association .
Unfortunately, no compensation will be taken for my reply although I give them my precious time and information.
However, I think it a good opportunity if my opinion would be useful to improve the tax accounting systems even though I couldn't get money.

However, even though I can't get money, I think it a chance to state my opinion.
I hope my request will be accepted and be useful to improve our tax accounting systems.
We can change the matter from "give" to "take" by flexible thinking, sometimes.
I wish if everyone were of the view that humans were inherently good.