Tama Tax Tokyo はてな支店<開業税理士の玉婆が熱く語るページ>

山口玉美税理士事務所Tama Tax Tokyoのブログ支店です。

FAQコスパの良い税理士と出会うにはどうしたら良いですか?

昨日、たまたま複数の方からお問い合わせが重なり

「医師に詳しい税理士がなかなかいないので、何かあったら山口を紹介して良いか?」

「独立開業したい人向けのイベントで税金や収支についてしゃべる事は可能か?」といった内容で承りました。

(ありがとうございます)

 

そういった時に、当方はアレコレ説明せずとも「良かったらHP見てください♪」と言えるし、ご紹介下さる方も板挟みにならないし、紹介して欲しい側にとっても事前にこーゆーヤツなんだっていうの見てから判断できるのでリスクが減ると思いますし。

やっぱりHPは今の世の中、ビジネスを行う上で欠かせないツールになっているんだな、と思いましたです。

 

昨日の天丼の記事で「良いものは高いんです」とオランダのガイドさんに言われた話を書きましたが、同等のものなら安い方が良いに決まってるじゃーん、と思うワケです。

また、高いから常に良いものとは限らないワケで、そこが世の中難しいところですね。

Q.今の会計事務所があまりフォローをしてくれません。どうしたらコスパの良い会計事務所と出会えますか?

こういったお悩みは実に多いことと思いますが、現在顧問の会計事務所に聞くワケにもいかないので、なかなか難しい質問なんだと思います(^^;

このブログは税理士さんも見てくださっている方がいますし営業妨害とかいうつもりはないということ前提にお話します。

もっともTama Tax Tokyoは個別相談主体の事務所であり、月次等の定期的な顧問契約において商売敵というのはないので下心なく言っているつもりです。

ちなみに宣伝で失礼いたしますが、山口自身は顧問をしないという客観的な立場から、お客様の状況(業種・規模・経理処理の状況・ご希望など)をお聞きし税理士業界側の人間として意見する「税理士の選び方」に関する個別相談も承っており、webからお申し込み頂けます(^^)

 

他の会計事務所で不満があってご相談頂くお客様の典型的パターンを示しますと

パターン1 会計事務所側の経験ノウハウが少ない

これは誰もが思いつきますね。

お客様側からすると、今の自分はこのパターンに該当すると思って他の会計事務所探しの旅に出ることが多いと思います。

また、多くの会計事務所のHPでは「専門にやっていて経験があります!」「多数の顧問先があります!」とうたっていると思いますので、そういった事務所を今後探すことになると思います。

 

しかし「そういった事務所に顧問してもらってるハズなのに、この不満は一体何なんだ?!」っていう場合も多いんじゃないでしょうか?

そういった場合、次のパターンを疑うことになるかと思います。

パターン2 顧問料が低いor事業規模が小さいor年一回決算時のみの関与

顧問料が高い・低いというのは、業界の水準とお客様が考える水準が必ずしもイコールにならないので難しい所です。

また地域・業種・事業規模によっても異なるので「月3万円だったら良いじゃん」とか「うちの地域は月1万とかザラにいるよ」とか「この業種だと最低でも5万円以上もらわないと」とか色々耳にします。

 

また、担当者が税理士→税理士資格を持っていない人に変わるというと「うちは弱小だから?」とかお客様から言われたりすることもあります。

全員が税理士の事務所であれば、こういう事は言われないのかもしれません。

実際のところ、税理士資格を持っていなくても税理士以上に仕事ができる人はいると思うのですが、特に医業などのご自身が資格を持っている方については、税理士も当然に資格を持っているだろうと思う方が多いと思います。

(本来、それが当然の姿だと山口は思っており、後輩にも資格は取るように口酸っぱく言ってまいりました)

しかし、この業界は不思議なことに、所長が税理士で後は税理士資格がないスタッフという事務所も非常に多いんですね。

 

税理士側・お客様側どちらの言い分もすごく理解できるのですが、営利事業である以上、どうしても顧問料の高いお客様から優先して、資格者や優秀な人・経験のある人をあてがっていかざるを得ないワケですね・・・

ご相談の内容からして、社会経験の少ないフレッシャーズにいきなり何億円企業の担当とか任せられるワケがないので、まずは事業規模の小さい顧問先から任せる事になると思います。

そして顧問料の低い所ほど「イザとなったら切られてもしょうがない」と優先度が低くなり、フレッシャーズに回される傾向になることでしょう。

ちなみに、顧問料が低いからといって悪いお客様とは限らないので誤解なきようお願いしたいのですが、人間的に気持ちの良いお客様だったり手間がかからないお客様だったとしても、事務所的には年間売上予算というものがあり、上のクラスになるほど目標売上も高く設定されるので、自分自身は「このお客様は担当続けたい!」と思ったとしても上からの判断命令で引っぺ剥がされたこともあります。

 

「最初に見積りを取りに行った時に対応した人はすごく感じが良かったのに・・・」

というケースもあるかと思います。

新規対応→営業=顧客獲得ができる人員(知識判断能力の高い人や、税理士に限らず話が上手で愛想が良い人)をそこに投入しますので、そこで感じが良くないワケがないし、感じが良くなかったらアウトです(^^;

そして、顧問契約することが決まったら担当者を割り振るので、新規対応した人=担当者になるワケではない、という事は知っておいて良いかなと思います。

見積書には税理士が担当とかそうでないとか、書いてないケースの方が多いと思いますので税理士資格者を希望されるようであれば、最初にそのことをお申し出頂いた方がお互い後悔ないのかな、と思います。

パターン3 お客様側のコスパが良くない、お客様が税理士の”使い方”を分かっていない

これは非常にお客様側には申し訳ないのですが、お客様が会計事務所を評価していると同時に、会計事務所側もおそらく、お客様を評価しています。

 

他の税理士に不満があると言って来られた方には、正直「これはどこの会計事務所に行っても同じことの繰り返しだろうなぁ」と思ってしまうケースもあります。

 

顧問料の割に事務処理的な手間がかかり過ぎるケースについては、フレッシャーズに回る傾向にあります。

マネージャー以上のクラスになると、現場ばかりもやっていられないですし、戦略的な営業活動をしなくてはいけないので、事務処理に追われている時間はないですね。

そんな時は粛々と計算をやってくれるスタッフに回した方が効率が良いでしょうからね~。

 

また、お客様は神様だと思いますが、仕事する方は人間ですから、感情というのも当然あります。

同じ顧問料だとして、同じ位の手間、同じ位の急ぎ度の仕事がほぼ同時に入って来たとしたら

A社長「毎月顧問料払ってるんだから、もっと仕事して当たり前でしょ!」

B社長「手間かけて悪いね、いつもありがとね~」

どちらの仕事を先にやろうと思うでしょうか?

 

その反面、すごく人が良いお客様によくある傾向としては、お客様が不満があっても言いたい事を言えずに我慢しているケースもあります。

玉婆的には、こういった方の方が、ある日突然解約とか言われそうで怖かったりするので、そうなってしまう前に率直にご指摘下さった方がありがたいと思います。

また、率直に言って頂けるような関係でありたいと思います・・・

 

しかし、何もアクションがないので会計事務所側はコレでいいやと思ってしまっているケースも結構あるんですね~。

そういった方には、既存の顧問税理士に対する牽制球としてセカンドオピニオンをお勧めいたします。

税理士ってこういうものなんだ、って1ヶ所しか知らないで思っている方もいらっしゃる中で、他の税理士はどうなんだっていうのを知るのは有益ですし、お客様から「こんな特例があるって巷で聞いたんですけど」とか言われると「お、この人良く知ってるな」とか思って税理士側も多少緊張感が生まれるようです。

セカンドオピニオンのご相談は「顧問契約解約の前に改善できることがあるはず。納税者・税理士双方にとって有益であって欲しい」

という思いから、山口が独立開業してから手掛け始めたことなのですが、複数回ご相談頂いているお客様もポチポチいらっしゃいます。

 

ちなみに、夫が役員をしている会社について山口は顧問していないのですが、夫の顧問税理士の方では「もしかしたら専務の嫁に顧問先を持っていかれるのでは?」とかなり警戒していたようです。

そして、嫁に関わらせるつもりはない事を知って多少安心されていると思いますが、年末調整の用紙に記入してあるのを見ると山口が書いたと分かるらしく、今でも多少警戒されているようです(^^;

 

以上、完全なお答えになっているか分からないですが、不満を持っていることの原因が何処にあるのかをまず突き止め、その不満を解消するには何をしたら良いのか?考えると良いのかなと思っております。