Tama Tax Tokyo はてな支店<開業税理士の玉婆が熱く語るページ>

山口玉美税理士事務所Tama Tax Tokyoのブログ支店です。

FAQ良くある質問M&A

M&Aのご相談を頂いた法人さんの顧問契約を今月からさせて頂いており、昨日打ち合わせしてまいりました。

先日、事業承継について書いたので引き続き・・・

Q.M&Aって何ですか?山口がM&Aの相談を受ける場合、売る側vs買う側どっちの味方をしてくれるんですか?また、M&Aの相談って具体的に何をしてくれるんですか?

M&A、という言葉が先走っており「正式に何の略だっけ?」と度忘れしてしまいがちなので、ここでおさらいしておきます。

Merger and Acquisition(合併と買収)とウィキペディアでは訳されています・・・。

合併といっても色々あるので割愛しますが、共通して言えることとして、meger=2つの企業が資源などを1つにまとめて1つの企業を形作るもの、という意味があるようです。

対するacquisition=1つの企業がもう一方の企業の資産や負債を買い取るというものだそうです。(ちなみに、連結なんかでもacquisitonよく出てくる)

 

組織再編というとBIG4その他の大手監査系事務所が手掛けるイメージですが、中小企業においても他人事ではなくなってきておりますね~。

関係会社の欠損金を使えないか?ということで適格合併のご相談は何度か受けたことがございます。

 

しかしながら、実際に実行しやすいM&Aは「事業譲渡」で必要な部分だけ買い取るとか、株式を前株主から買取って新しい経営者になる、というケースでしょうかね。

 

山口自身は、売る側と買う側、両方の味方をしたことがありまして。

売る側は「できるだけ高く売りたい」買う側は「できるだけ安く買いたい」ですので、利害関係がまったく相反する事となり、同時に1つの味方はできないです。

(いやできる、という税理士もいるかもしれませんが)

二重人格と思われてしまいそうですが「ついこないだは、できるだけ高く~とか言ってたけどなぁ」と我ながら思いつつ・・・

ご相談を下さった側の立場になりきっております(^^;

 

大手企業の場合は、買う側が企業評価(デューデリジェンス)をする事が通例らしいですが、なぜか売る側・買う側どちらにおいても評価をする立場になったりしています。

(なぜか先方の税理士が顔出さないまま終わるケースが多い・・・)

争いのないケースにおいては、事業譲渡契約書の作成もお手伝いし、争いのあるケースにおいては弁護士さんと連携して対応します。

ちなみに売る側の味方になった場合には争いがなく終わる確率が大きいです。

もっとも、争いがないように売ることをサポートするのが山口の務めだから当たり前だろーって感じですよね(^^;

一対一だと思ったことが言えなかったり、相手の方が数字に長けていると言い負かされたりしてしまうので客観的な立場から説明して欲しいということですが、相手が買いたくないと言ったら

-The End-

ですので、税務調査以上に難しいものだなぁーとつくづく思ってしまう次第でございます。

(調査では言いたい事言えるのに、みたいな)

 

売る・買うということも大事ですが、実際の契約内容が税務においてどの様な影響を及ぼすか?というのが税理士としてさらに大事な役目でございます。

営業権=5年償却、は誰もが知るところですが、なかなかそういかない場合もあり、売った側・買った側ともに後でキチンと納得のいく、税金を払える様な処理に持っていかないと、金額も最低数百万円ぐらいからとデカイですし、きちんと状況を見て判断・処理しないと、後でエライ運命変わってしまうだろうな~とか、課税庁側に誤解を与えてしまいかねない、ということもありますので本当に怖いですね(+o+)

 

M&Aというとソフトバンクの様なデカイ規模の企業買収を思い浮かべたりしますが、中小規模においても十分あり得る、ということでございます。

以上です。