Tama Tax Tokyo はてな支店<開業税理士の玉婆が熱く語るページ>

山口玉美税理士事務所Tama Tax Tokyoのブログ支店です。

FAQオンリーワンvs事業承継

先日、自宅の表札を作って下さった「ヒロノクラフト」さんが創業20周年ということで、代表の美安さんから記念品のオリジナルエプロンを頂きました。

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こちらのエプロンはインディゴデニムの丈夫な生地でできており、家事はもちろんのこと日曜大工や車・バイクの整備など男性がしても良さそうですね。

夫に見せた所「今以上に家事をやれってことを言いたいんだね、うんうん」(←掃除洗濯が苦手な玉婆への当てつけです)とのことでした(^^;

 

ちなみに、表札に限らず、かなり色々なものを作っていらっしゃるようです。

(写真は祭り太鼓のバチだそうです。ご提供ありがとうございます)

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www.hironocraft.com

それにしても創業20年ってスゴイですよね~。

職人さんを数名抱えられてマイペースでやって来られたのことですが、普通なかなかできる事ではないので、尊敬以外の何物でもないという。(創業1年未満の玉婆)

 

最初、天然石で表札を作ろうと思ってネットを探したところ、ヒロノクラフトさんのHPに載っていたものがすごく素敵だったんですね。

その後相談し、かくかくしかじかあって、ワインボトルを使った表札になりました。

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左側の真鍮の葡萄は、美安さんのアイディアなのですが、この表札は美安さんにしか作れないものだと思っています。

 

世の中にはリーズナブルで良いものがたくさんありふれておりますが、唯一無二すなわち「オンリーワン」と出会うにはタイミングなどもあって実際とても難しく、それゆえ価値・満足度が高いものとなっていくのではないかと思いました。

(条件の良い土地などもそうですね)

♪争うこともしないで〜世界に一つだけの花〜♪

と人間的にはありたい所ですが、ビジネス社会での競争は実際もっと過酷なものですからね…

すなわち自分の身に置き換えて、税理士はたくさんいるけれども、その中でお客様にとってのオンリーワンでなくてはならないな~と。

ということで、美安さんのお仕事ぶりは心から見習いたいと思っております。(←要するにコレが言いたかったこと)

 

そうすると今度、当事務所においては

Q.オンリーワンとか言ってるけどさー、いくら健康だけが取り柄の山口だっていつかは死ぬワケでしょ?顧問先の承継とかどーすんのよ?

という質問が浮上してくるワケです、ハイ(^^;

 

個人の開業税理士と納税者が点と点、または点と線(?)で接しているならば、承継者がいる会計事務所や、税理士が複数いる税理士法人は納税者と面で接している、という状態ですのでそういった問題は気にしなくて良いんでしょうけども、平均年齢が比較的高い税理士業界においても、やはり事業承継は避けて通れない課題となってきているようです。

組織の場合も人の出入りはあるでしょうし、重要なメンバーや経験豊富な人、任せていたスタッフが急に辞めるとなるとダメージでしょうから、どんな人が辞めるとしても事務所は今までと変わりなく回り続けて「ハイ今すぐさよなら~」とアッサリ言えるような体制を常に整えなくてはいけないんでしょうね。

それはまた人材確保という別の論点ではあります・・・

 

しかしながら国税OBの先生方などは、税理士界においては60歳以降から新しい人生を歩もうとしているワケで、ちまたで「60歳をめどに事業承継を考えましょう」とか言ってるのをそのまま税理士界に持ち込もうとすると、該当する先生方に対し非常に失礼なことになってしまいますよね(^^;

 

その辺マルッと今度の10/30に東京税理士会と東京青税の懇談会にて、相続税・贈与税の事業承継税制(納税猶予)について、中小企業への事業承継に対する支援について、税理士業界じたいの事業承継について、と東京青税から質問する予定になっております。

 

自分の周りの事業承継でいうと、今地方で開業している税理士の元彼氏は、お父さんが税理士資格を持っていない番頭さんで、国税OBの所長が亡くなったために実家に帰郷しました。

そのことも原因となり別れを告げられたのですが、ついて行かなくて良かったです(^^;

というのは置いといて・・・

似た様な状況の税理士事務所は結構あるんじゃないかな、と思っております。

 

開業したばかりで顧問先が欲しいと思っている税理士もたくさんいると思うので、うまくマッチングできるといいんでしょうけどね~。

ただ、ココで「あくまでも税理士を選ぶのは納税者である」ということを忘れてはいけないと思うんです。

実際、元彼氏の事務所も「国税OBのハンコが欲しかったから契約してたのに」といってかなりの顧問先が離れていったそうです。

(OBのハンコがどうなのか?はまた別の論点となりますが、気持ちは分からんでもない) 

 

山口自身の事業承継を考えると、たくさん顧問先があるほど万一の際に迷惑がかかってしまうという思いから、縛りのない個別スポット相談を主体とする事務所にした、というのもあります。

 

しかしながら、定期顧問先に対する将来を全く心配してないということはないのですが、周りには知り合いの税理士がたくさんいるので、ヤバくなったら誰かしらご紹介、という手立てもあるでしょうし、他に良い税理士さんがたくさんいると思うのでお客様ご自身が言われなくても探すよ、というケースもあるでしょう。

また、顧問先においても事業承継などで経営権が他の方に移った場合に、先代の顧問税理士ではやりづらいという方もいらっしゃると思います。

 

要するに、玉婆が現在の顧問先に関し、自分の税理士業務における事業承継を考えるということイコール、ある意味おこがましいといいますか「奢り」とも言えるのではないか?と考える次第でございます。

(その前に解約されない様にせいぜい頑張っとけ、みたいな)

 

なので、税理士界における事業承継は重要かもしれないですが、Tama Tax Tokyoにおいては事業承継を戦略に組み込んで仕事するというよりも、今は心置きなくオンリーワンを目指すことに専念すべきではないのかな?と考えております。

 

なお、お客様の事業承継については、自社株式の異動、相続税・生前贈与・遺言、資産管理会社や一般社団法人M&Aなどご相談に応じております、ハイ(^ ^;