今回、小規模事業者持続化補助金の採択を頂いてHPを作成しております。
テーマは「中小企業の海外進出と個別相談の実施」ということなのですが、具体的には「ハワイ」としました。
Q.Tama Tax TokyoのHPが全体的にハワイなのはなぜですか? ハワイというといかにも「節税」みたいな感じですが、税務署に睨まれたらどうしようとか思わないのですか? また、国際課税についての関与状況を教えてください。
A.国際課税を何と捉えるか、によると思います。
移転価格税制などについては残念ながら経験がありません。
その辺は実際の所大企業が中心となっておりますので、知り合いの大手監査系事務所に繋がせて頂く事になろうかと思います。
しかし、中小企業だからといって国際課税は決して他人事ではなくなってるということなんですね。
海外に子会社や支店がないとしても、仕入れ先や製造発注先が海外だったり、海外への輸出売上は発生するワケで、顧問先の日々の請求書も英語や中国語が飛び交っている次第です。
山口自身は、以前は中国に工場を構えるメーカーに在籍しており、会計事務所勤務時代も中国に駐在員を置く会社の担当をしておりました。
現在は輸出入商社の顧問先があり、また、ハワイにある現地法人の英文会計処理を承っており、その会計データを渡して米国での税務申告は現地の会計事務所が行っているという状況です。
ちまたには国際課税”専門”の税理士事務所がありますので、そういった所ほどは国際課税ドップリではないですが、初めて海外進出を考えておられる方などに気軽にご相談頂ける場を提供したいとの思いから、今回のテーマに至りました。
また、ハワイとした理由は、以下の通りです。
①国際課税というと広すぎて色々あると思うのですが、個人的にアジア料理などがあまり得意でなく、自分がアジアに行くことはないだろうと思ったし、何でもかんでもデキルというのは嘘になってしまうと思いました。ので本当に自分がデキル!ということに絞りました。
②税制や不動産に関する制度が確立されていること。
アジアのとある国の不動産も今携わっておりますが、やはり不安要素が大きいです。ハワイは米国なので、その辺はキチンとしており安心です。
③地理的に魅力的で日本人にとって親しみやすいこと。
アメリカ本土よりも近くて行きやすいしリゾートとしても行く気になる。
せっかく購入や現地法人を建てるのであれば、実際に行く気になれそう、といったモチベーションは必要と思います。
日系の方も多いので、日本語に長けている方も多いですし、日本人を受け入れる土壌が整っています。
④たまたま顧問先などを通じて、ハワイを専門に仕事を行っている方とのネットワークができたこと。
それにより、知識だけでなく実務面においてのサポートを他業種の方々とコラボしてできること。何よりコレが一番強みと思っております。
また「税務署が怖くないのか?」の質問については、税理士としての正しい倫理感を持って租税法律主義にのっとり、正しい税法の規定に基づいた申告を行うまでの話です。
ちなみに、ハワイで何かしたからといって必ず節税に繋がるとも限らないワケで、税金だけでない目的が他にあるかどうか?というのは重要な決め手になろうかと思います。
節税だけをお考えでしたら、ハワイにする必要はないと思います。
ちなみに、HPやブログの背景となっているハワイの写真は山口がハワイ出張の際撮影したものです。
以上です。