6/17(土)「税法学原論」著者である、北野弘久先生のお墓参り&偲ぶ会に参加してまいりました。ちょうど命日とのことでした。
税法学原論との出会いは、東京青税の合格祝賀会の時に、会員の先輩から「税法学原論は勉強した方がいい」と言われたのがきっかけでした。
その時は業務多忙ということもあり、東京青税の税法学原論研究会になかなか参加できなかったんですが・・・
前事務所に日大法学部出身&北野先生の門下生の人が何人かいるということもあり、事務所で税法学原論学習会を開いたことがあったんですね。
税理士は強制参加ということで、玉婆も参加したのですが。
内容がむずかしすぎて、試験合格者の玉婆にはこういった学問的なことはさっぱり理解できなかった次第でございます。
さらには、間違えた発言をしてしまい、北野門下生の税理士からバカにされたワケなんですね(ToT)
今思えば、それはそれで一つの意見で、絶対的な正解不正解というものはなかったのかもしれませんが、非常にショックでした。
たまたまその直後、東京青税の先輩から「研究部を手伝わないか?」とのアクションがあり、ぢぐじょーという気持ちも相まって税法学原論研究会に参加するようになったんですね~。
(バカにしてくれた税理士には感謝!ですね)
それ依頼、毎年1回チューターをやらせていただいている次第でございます。
税法学(?といっていいのか)については、他に、金子宏先生の「租税法」が有名ですね。
一応持ってはいるんですけども・・・(本棚の肥やしになっている状態)
税法学原論vs租税法。この2つが対比的に語られることが多い気がします。
東京青税では、2年で1クール「税法学原論」を回しており、第一回は北野先生じきじきに講義してくださることになっており、玉婆も北野先生がお亡くなりになる前の最後の講義に1回だけ、参加することができました。
その際頂いたサインです。
もう8年近く経つんですね~(旧姓だし)
この税法学原論は第6版になり、北野先生ご本人が書いた最後の版になります。
そして、北野先生に近い方たちが練り直し改訂された、第7版が最近出版されました。
5月の税法学原論研究会にて、玉婆がチューターをさせて頂いたのですが、第7版をこの時点でまだ購入してなかったので、第6版を読んでレジメを作成しました。
言い訳しますと、amazonよりも東京青税で買うと少し割引になるため、次青税に行ったら買おうと思ってた次第なんですね(^^;
そして、税務職員の守秘義務にて、国家公務員法で3万円以下の罰金、所得税法でも3万円以下の罰金と記載してしまいましたが、第7版を見たところ、かなり改正されていて、国家公務員法50万円、国税通則法100万円に。。。(ドワー汗)
また、縦が横になって読みやすくなったとか、逆に読みにくくなったとか意見があるようです。
しかしながら、中身が難しいことには変わりなかったです(^^;
(本当に日本語かと思ふ)
そして、第7版の改訂をされた小池幸造先生(元静岡大学教授)・松岡基子先生の提案により、東京青税の有志で北野先生のお墓参りをすることになりました。
所沢からタクシーで10分程度「秋津ふれあいパーク」
お墓とすぐに思わせない、明るいネーミングです。
そして、イングランドの庭園を想像させるかのような素敵なお庭でした。
墓石も、それらしくない可愛いのやらオシャレなのやらあり、北野先生のお墓はこんな感じでした。お花を飾って、とても華やいでいました。
一人ずつお参り。それぞれに北野先生との想い出を浮かべていたことでしょう。
お参りが済んだ後は、迎えに来ていたマイクロバスに乗り込み、多摩湖畔の「掬水亭」(キクスイテイ)へ。
団体の利用が多いようです。予約必須ですね。
北野先生が講義されていた写真を懐かしく眺めました。
小池先生のご挨拶。青税の研究会でいつもオブザーバーをしてくださっており、税法学原論を後世に伝えてゆきたいとのお言葉でした。
多摩湖を眺めながら・・・
お座敷での中華。話が白熱してきてほとんど料理の写真を撮ってませんが・・・
クラゲの前菜がここまで高級になるとはスゴイです。
最後に皆で記念撮影して終了いたしました。
税法学原論の内容は、税理士試験には直接出てこないですが、税法の根本的な考え方、憲法や行政法とのつながりもあり、納税者を守る税理士であるために欠かせない論点が沢山詰まってると思います。
これからも税法学原論を学ぶ人が増えることを願っておりますし、玉婆自身もまだまだ初心者の範囲でありますので、さらに勉強を進めたいと思っております。