Tama Tax Tokyo はてな支店<開業税理士の玉婆が熱く語るページ>

山口玉美税理士事務所Tama Tax Tokyoのブログ支店です。

英文会計・Quick Booksについて

確定申告の方は、海外関係のお客様の申告が無事に提出済んだので、一山超えたわ~という感じで。

あと事業所得が2件というところ、やっとこさ出口の光が見えてまいりました。

開業して初めての確定申告でしたが、その辺はまたKWSK(詳しく)後日書くとしまして、12月決算外国法人の米国法人税の方も並行して進めておりました。

日本にP.E及び日本での収入はないので、こちらの法人税や消費税の申告がないのは助かりました(^^;

 

外国法人は、玉婆が米国の申告書を作ることはできないので、日常の仕訳を起こし、試算表を作成、分かる範囲での決算整理を入れるところまでで、現地の会計士さんに投げたという状況ですね。

決算整理は、繰延資産の償却なんかが入ると思いますので(日本の税法と違うのですが、多分損金に落とすのではないかと思ふ)、その辺はこれから動くこともあるんだと思います・・・。

 

それで、英語版の試算表と仕訳日記帳を作るのに、弥生会計で科目だけ変えてみたのですが、そもそもドル対応していないという。

弥生会計では少数点が打てないのですね(-.-;

少数点が打てる会計ソフトが1つ市販されているようですが、えらい高い(そこまでのコストと決算報酬が見合わない・・・)ので

(1)弥生会計をとりあえず$1=100円とし、100倍した金額で入力する

→(2)エクセルで仕訳・試算表を抽出する

→(3)それを100で割り返す。小数点を下2桁に調整する

といった手順で対応いたしました。

 

それと、英語の科目に変えるのに、文字数制限が少なすぎて、単語全部入りきらないのもあり。

漢字って1つひとつ意味を含んでるので、エライ文字数少なくて済むという特性があるんですよね。

でもって、創立費が長いのでDOEと略したんですが、何の略だったかも忘れました(^^;

調べなおしたところ、Deferred Organization Expenses でした。しかし、提出後に手に入った資料見たところではStarts-up costsと書いてあり、こちらの方が分かりやすかったですね。。

しかし、もともとの所が英語にできないので、いかにも簿記~って感じのダサい試算表です、ハイ。

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科目を英文化するのに、普通の辞書だと追いつかないので、国際会計検定・BATICの公式テキストを買ってみました。

BATIC1は、簿記3級レベルの感じで、内容自体は非常に理解できます。

日本の簿記がもともと英米式から来ているので、簿記って世界共通なんだなーと思いましたです。

しかし、英語でこの科目何ていうの?って逆質問されると全く覚えとらん、といった状況なんですが、とりあえずBATIC1についてはスイスイと読めました。

 

しかしBATIC2になると、いきなりIFRSの話になり、概念フレームワークがどーとか、税理士試験の財務諸表論の範疇に入ってきましたね。

最近は日商簿記2級位でもこういう事習うんでしょうか、よく分からんですが難しくて読み進めるのが困難になってきました(^^;

国際会計検定BATIC Subject2公式テキスト〈2016年版〉: 国際会計理論
 

 そもそも日商簿記でもそうですが、簿記の原理体系を理解することが大事だ、というのは重々承知の助なんですね。

借方・貸方を覚えるうえで、資産・負債・資本&収益・費用の関係が重要なんだな、と。

木を見て森を見ずにならない様にってのは分かるんですけど、しかし、簿記会計を実務で始める人って、まずは日々の仕訳ですよね。

最初は〇〇/現金とかから入った方がいいんじゃないかな~って思う時があるんですけど、このBATICでもやはり、全体像から入る感じなんですね。

そして、BATIC1が簡単なのに、いきなりBATIC2が国際会計基準って言われても~と多くの人が思うんじゃないかな、と。

まずは財務諸表の各科目と並び順とその意義を理解して、それから国際会計基準に行った方がスムーズな気がしました。

 

と確定申告の最中になぜ故こんなこと考えなあかんの?!という状況に陥っていたワケなんですが(^^;

 

でもって、アメリカでメジャーな会計ソフト「Quick Books」が1ヶ月ほど無料トライアルできるようなので、試しに導入してみました。

日本の会計ソフトでいうと「freee」に近い感じですね。オンライン版です。

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仕訳は、通帳や請求書など、あらゆる角度から入力する事が可能なようなんですが、日々複式簿記で処理している身分としましては、そういったのはかえって煩わしいですね。

「Other」の「Journal Entry」仕訳日記帳から入力するのですが、このメニューを探すだけでも四苦八苦でした。

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仕訳日記帳というよりも、振替伝票のイメージですね。

試しに確定申告料の売り上げ、という想定で入力してみました。(開業したてで1万ドルも請求発生してるんでしょうかね、アハハ・・・)

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日本語も一応コメント入れてみたんですけど、Memo欄では保存できました。

売掛金は「Accounts Receivable」なんですが、ドンピシャなものがなかったため、上記の様な感じになっておりますが・・・短期売上債権 みたいな感じなんでしょうか?!

 

とりあえず1万ドルだけ売上入力してみたところで、損益計算書の書式をお見せしたかったので、Reportの所からボタン押してみたところ。

英語だけだと何だかカッコいいなーと思っちゃうんですよね(^^)

Reportは様々なものがあり、発生主義・現金主義のボタン切り替えもあるし、使いこなすとかなり色々と財務分析に役立つんでしょうね~。

申告書作成などのボタンもありますので、freee同様、これ一つで割となんでもこなしちゃう感じなんですね。(なぜか、単位が円になっている・・・汗)

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しかし、簿記の原理があまり分からない人向けというか。玄人的にはやはり入力しづらいといった感じです。

 

今後、どのような感じで外国法人の処理を進めていくかによるのですが、トライアル期限があと一週間なので、その間にQuick Booksを契約するか決めなくてはいけないですね(;;)

3/11までに申し込むと割引だとかで、20%OFFで1ヶ月12ドル。

弥生で少数点&英語対応してくれないかなと願う、今日この頃なのでした。