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Tama Tax Tokyo はてな支店<開業税理士の玉婆が熱く語るページ>

日芸音楽学科を卒業したのに簿記と出会って経理ウーマンとなり、税務相談ができるBARを夢見ていつの間にか税理士になった玉婆のブログ。

外貨建預金を引き出した場合の取扱い(金融機関・税金)其の弐

先日の記事では、外貨預金を外貨で引き出した場合、現金としてそのまま持っているだけなら為替差損益は認識しなくてよかったが、ハワイで使った時点で為替差損益が実現したことになる。すなわち為替差損益を認識すべき、ということでした。

 

でもって確定申告はどうなるんだ、と言いますと、事業や不動産業などで生じた為替差損益ではないので「雑所得」に。

為替差損で終わった場合は、申告しなくてもOK。

雑所得内で他の黒字があれば、相殺は可能ですが、他の雑所得がない場合、その赤字は残念ながら切り捨てで終わる運命に・・・ (´・ω・`)

他の所得との損益通算もできないですし、トホホ。

 

しかしながら、益なのか損なのか、計算してみないと分からんのです。

「益が出なけりゃ意味ねーじゃん」とか言われちゃいそうなんですけども、毎月1万円の外貨積立をしていたせいで、今時点の簿価、すなわち1ドルあたりの単価の計算がすぐに分からないんです・・・

これは面倒なことになってしまったな~と。

 

2005年に積立始めた時~10年以上にわたる動きを通帳で見てみたところ、80円台前半で買っている時、120円台中盤で買っている時、様々あり。

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スタッフ(元MUFJ)が「これはそんなに利益出てないよ~多分」とか言うんですけども、ちょっとでも出てたら申告しなくちゃいけないワケです。

一般人なら目をつぶってしまっていたかもしれませんが、そこが「税理士はツライよ~玉次郎・為替差益に泣く」といった次第でございます(;;)

 

で、スタッフに「銀行に言ったら資料出してくれるのかね?」と聞いたところ、外貨の担当でなかったので分からん、といった感じ(使えない・・・)

でもとりあえず、電話してみ?ということでプルル~♪

玉「外貨積立を取り崩したんですけど、為替差損益の計算資料って出して頂けるんでしょうか?」

MUFJ(何人か担当が変わった後)「お調べしまして、折り返しお電話させていただきます」

朝一番でTELしましたが、夕方になってようやっと・・・・

MUFJ「大変申し訳ございません。本社の外為に確認したんですが、あいにくそういった資料はご用意がないようでして」

 

まぁー分かっちゃいたので驚きもしなかったんですが、とりあえず言いたいことだけは言っておこうと思いまして。

玉「分かりました。ただ、今後は計算資料が出るようにご検討いただけないでしょうか?

私税理士なので、自分で計算しますけど・・・これフツー計算するの無理と思いますね。純金積立だってちゃんと資料出るというのに。

銀行が外貨商品をこんなに勧めているにも関わらず、このような対応であれば、顧問先の方には外貨積立は到底オススメできません、って言わざるを得ないですからねぇ」

MUFJ「そうですね。本当に申し訳ございません。貴重なご意見、ありがとうございます。ぜひ本部に検討事項として挙げさせて頂きます」

 

ふぅー。少しだけスッキリ、といった感じですが、結局計算しなくちゃいけないことには変わりないんですね(-。-;

仕方なく、エクセルを立ち上げ・・・

簿記3級で習う「商品有高帳」の要領で、日付、買った$、レートなどを入力。

デュアルディスプレイにして良かった~と心から思った瞬間でした、ハイ(^^;

 しかも、通帳には利息のレート(円)が記載されていないので、自分で毎月のTTM(仲値)をすべて調べて入れ込んでいく。

入れ墨の彫り師のごとく、といった感じですねぇ。f:id:tamabar:20170126183301j:image

積立を止めてからも、利息だけ入り続けてるので、そこで$単価に変動が生じてしまうんですね~(ガー涙)

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利息そのものは「利子所得」源泉分離で、税金は考えなくてもいいんですが、単価が変わってしまうので計算に組み入れないと。

単価に変動が生じた場合、どの計算方法を使うかというと、有価証券の評価方法に準じた方法で、という考え方のようです。

法人ですと、法定評価方法は「移動平均法」ですが、個人だとなぜか「総平均法」なんですね・・・

おそらく、個人については計算が簡便なのは総平均法だから、という趣旨ではないかと思います。

(違ったらごめんなさい)

 

移動平均法と総平均法の違いについては、説明すると長くなっちゃうんですが、移動平均法は常に単価を把握できるのに対し、総平均法は期間が終わってから一括で計算するイメージなので、購入が数回ある場合その都度の単価は把握できないんですね~。

 

しかしながら、今は外貨取引の業者もシステム管理しているし、エクセルで集計する時も、式さえ入れちゃえばダーっとその都度単価が出るので、総平均法はかえって面倒で、移動平均法の方がラクのはずです。

(個人的には課税上弊害がない、すなわち差がそれ程なければ、移動平均法も総平均法に準じた方法として採用してOKと思ふ)

とりあえず、為替差益が出てるかどうかも分からないので、まずはエクセル計算しやすい移動平均法で計算してみました。

 

案の定?!為替差益が3万円ちょっと出ておりました・・・

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為替差益が出てなかったら何のために投資したの?ってなっちゃうと思うし、この面倒な計算したの何だったの?って思うし。

とりあえずホッとしたし、これでお客様が外貨積立取り崩したよん、って言われても「かかってきなさいハッハッハ」という体制になりました。

 

しかし、これ以上めんどくさいのが嫌なので、その後すべて$を引き出して、0ドルにしたのですが・・・

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それでもまだ、しぶとく利息付き続けております。。。

 

(外貨建預金を引き出した場合の取扱い・おしまい)