Tama Tax Tokyo はてな支店<開業税理士の玉婆が熱く語るページ>

日芸音楽学科を卒業したのに簿記と出会って経理ウーマンとなり、税務相談ができるBARを夢見ていつの間にか税理士になった玉婆のブログ。

ふるさと納税について

2017・平成29年ブログ初め、あけましておめでとうございます。

昨日事務所に行ってみますと、さっそく年賀状が届いておりました。

新たな送付先が加わったことでお手数をおかけしておりますが、本当にありがとうございます(ペコリ)

開業して初めての新年ということで、人間関係も勤務時代とはまた一味違うもんだなぁーとしみじみ思いましたです。

今年は酉(とり)年。

酒税をさんざん納めてきた玉婆にとっては「酒」の右側の部分にしか見えないワケですね。。。

今年は酒税の節税に努めたいと思う次第でございます(-.-)

 

医者の不養生ならぬ税理士の不養生、実は昨年12月になって「ふるさと納税」をイッキに9件行いました。

ふるさと納税については賛否両論あり・・・一例を掲げてみますと

ふるさと納税のおかげで、人口が少ない自治体にも税金が直接行く、応援したい自治体を支援することができる

ふるさと納税によって、今までアウトオブ眼中だった場所への興味関心を湧かせることができる、新たな魅力を発見することができる

○自分で直接税金を納めるという感覚から、納税した税金がどのように使われるかetc.納税意識が高まる、また納めた税金の使途を自分で決められる自治体もある

○限度額の目安を把握していれば、実質2,000円の負担で謝礼品をゲットすることができる(超えると、本当に単なる寄付で終わることに・・・)

×「ふるさと納税」という名前じたいどうなのか?

 実際のところ、謝礼品を「和牛」「ウニ・いくら」など謝礼品の種類で検索して選んでる人が多数いると推測され、それが本当にふるさとと言えるのか疑問。

×↑の結果、謝礼品の良し悪しで自治体間の差がつくおそれがある。

(玉婆的には、自治体間の「ふるさと納税格差」と呼んでます)

×各人の所得金額によって、実質2,000円の負担ですむ限度額目安が異なってくる。

 高所得の人ほど沢山の謝礼品をゲットできることになり、納税者間でも「ふるさと納税格差」が生まれることになる。 

×自治体も、せっかく受けた寄附金を謝礼品の返礼に費やすことになる。

 しかも最近、ふるさと納税ポータルサイトなどでの募集もかなり増えており、システム管理料も相当かかる。また、収納手続きや受領証明書の送付など、事務手続きにも相当コストがかかっている。いったい本当に有益なのか?!

 

とまぁー他にも色々メリットデメリットありそうですが、実際やってみたところ、この年末年始の食材・お酒については、おせちとお雑煮の具材以外はまったく買い物せず、といった状況に。

開業したてで貧乏にもかかわらず、今までの食生活の水準をダウンさせることなく無事に年を越えることができました。

 

自分の所得は今回、開業費と前事務所の給与所得との損益通算でかなり低所得者層に格下げとなりましたので、当然に限度額などほぼないに等しく、ふるさと納税をしたのは夫です(^^;

(納付手続き及び還付申告は玉婆ですが・・・)

夫は給与所得者で普段は年調で完結するのですが、今年は5件までのワンストップ特例が使えず、確定申告いたします。

 

ちなみに紙申告の場合ですと、第二表に「○○市ほか○件」と金額を2ヶ所ほどに記載するだけで、秒殺でございます。

これが申告ソフトを使っての電子申告となりますと、特定寄付金の明細に一ヶ所ずつ入力しなければいけないこととなります。ただし原本を提出しなくていいので、どちらがラクなのかは人それぞれの感覚だと思います。

 

昨年自分が申告した人の中で、ふるさと納税80件超えの方がいらっしゃいました。

コレぐらいの件数になると、さすがに入力するの大変ですね。

どこから謝礼品や受領証明書が来てどこから来てない・・・とチェックするのも大変ですし、もらった方も一人では消費しきれないかもしれません。

もらった謝礼品が一時所得として課税対象となる、というところにも目を傾けないといけないことになります・・・。

(50万円の特別控除枠超え。サラリーマンではまず考える必要はないんでしょうけども、満期保険金等で他に一時所得がある場合には即50万円超えもあり得るので注意)

ふるさと納税と一時所得

 サラリーマンには縁遠いといいつつ、ここで触れたので、ふるさと納税に関わる一時所得についてまとめておきます。

ふるさと納税の特産品等を受け取った場合「経済的利益」として、一時所得の課税対象にカウントすることになる。

そして、他の一時所得と合わせた金額が50万円の特別控除枠を超えた場合、その超えた部分について総合課税の対象となるので確定申告書に記載する必要が出てくる、ということですね。

「ふるさと寄附金」を支出した者が地方公共団体から謝礼を受けた場合の課税関係|所得税目次一覧|国税庁

ふるさと納税の他に一時所得にはどんなものがあるの?というと、所得税基本通達34-1に「一時所得の例示」が出ております。

懸賞の賞金品、福引の当選金品等、競馬の馬券の払戻金(馬券については最近の判例により通達改正となり、色々物議を醸し出しています)etc.

長いのでリンクだけ貼っておきます。

法第34条《一時所得》関係|通達目次 / 所得税基本通達|国税庁

質問が出そうなところを・・・

Q1.ふるさと納税をH28にしました。しかし、実際に謝礼品が届いたのがH29でした。

  もしも一時所得として確定申告しなければならない場合、H28の一時所得でしょうか?それともH29の一時所得でしょうか?

A1.実際に謝礼品を受けた日、すなわちH29の一時所得としてカウントします。

 なお、カウントする金額は寄付金額の半額程度のものとして各自治体のHPなどに「円相当額」として示されていることが一般的だ、と税務通信3319号に記載されていましたが、正直難しいところですね。

なお、送料込で記載されている場合は、送料も含めた金額のようです。

 

Q2.今、謝礼品をポイント制にしてる自治体もありますよね?ポイントが2年間有効とかいった場合、どうなるんでしょうか?

A2.ポイントを返礼品に「交換した都度」一時所得の収入金額にカウントすることになります。

例えば、H28にふるさと納税をしてH30年まで有効のポイントをゲットした場合。

H29に半分交換、H30にもう半分交換するとなると、ポイントが付与されたH28の一時所得とはならず、H29・H30の一時所得として、それぞれ半分ずつ交換したポイント部分の価額(時価相当額)をカウントするということですね。

ポイント付与時H28に経済的利益を受けたとも考えそうですが、基本的にポイントを返戻品に交換しなければ経済的利益を受けたとはいえない、という解釈のようです。

(そして、ポイントを交換し忘れて失効となるケースもあり得る・・・その場合、自治体は謝礼品の負担しないで済むことに)

 

Q3.ふるさと納税の謝礼品が一時所得の対象となることは分かりました。

一時所得の計算は「総収入金額△その収入を得るために支出した金額△特別控除額50万円」ですよね?

そうすると、今回ふるさと納税で寄付した金額は”その収入を得るために支出した金額”(納税額=経費)にはならないでしょうか?

A3.ふるさと納税による支払いは、あくまで自治体に対する寄付行為であり、特産品を受けるために支出するものではないため、一時所得の計算の「その収入を得るために支出した金額」=0円となります。

確かにそうなのは分かりますが、ここんとこ、下心つつかれた様な気持ちになりますね(-.-;

 山口家ふるさと納税2016

今回のふるさと納税、12月にすべて行ったため、お歳暮と入り混じって、何が何だか分からない状況になっておりました。

しかも、忘年会や事務所開きなどで留守にする日も多々あり、野菜などは保存が利かないので、使いきるのがタイミング的に難しかったですね~。

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しかしながら、新鮮さが普段買うモノとは雲泥の差ですね(写真左はスーパーで買ってきたエリンギ)

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和牛などと同じ金額で野菜買おうって勇気はなかなかないと思いますが、野菜がむしろ一番高級感を感じました。

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その他、梅干しや出汁パックなど、地味なんだけど品質重要ってなアイテムは保存も利くので重宝しております。

お酒は手堅い「南部美人」ともう一つ富山の地酒。お正月に毎年日本酒買ってたのが今年は買わずに済みました。

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夫はふるさと納税にすこぶる反対派で、自分も何だか本末転倒のような気がして推進派ではないんですよね~。

ですが、自治体からのお礼状などを読んでいて、あぁー頑張ってるな、応援したいなと思ったり。

ちなみに鳥取市についてはweb上で意見を述べられる様になっていましたので

鳥取には、海産物をはじめ美味しいものがたくさんあるのにもかかわらず、鳥取コナン空港にしょぼいレストラン1つしかないとか、ありえない。鳥取の名産品をテーマにしたレストランが欲しい。富山空港を見習うべき。アニメばかりでなくもっと鳥取の良さをアピールすべきです」

と送信してみました。

鳥取に旅行した時に「目安箱ないのかね?」とかマジで思ったので、ふるさと納税によって自分の意見が直接自治体に言えて、大変スッキリしました。

 

税理士という職業柄か、寄附金受領証明書とかマジマジ見ちゃうんですが、自治体によって紙質に差が。

大分県国東市含め2件が専用紙、複写できない仕様でした。

あとは普通にプリントした用紙でしたね~(これだったら自分でも作れちゃうんじゃね?的な)

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封筒についても、国東市の封筒には地図とアクセス方法が載っていて、あぁ行ってみようかな?とか、ココなんだなって興味を引きますね。

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さらに「富来神社」にちなんだ「富くじ」(スクラッチくじ)も同封されており・・・

宝くじ当選目指して~とみくじとうせんまいり - 国東市ホームページ

謝礼品は出汁パック、と非常に地味なものでしたが、自治体のふるさと納税に対する取り組みに関しては、今回の9件中で断トツNO.1でございます。

 

以前に行ったところや地震の被害に遭ったところを見てみると、謝礼品がショボかったりして・・・謝礼品を頑張らなくても寄付がもらえるという目論みなんだろうな、と見受けます。

寄付と考えると謝礼品だけで選ぶつもりはないのですが、一歩引いてしまう自分が~みたいな(ハイ、現金なヤツと認めます)

 

しかしながら、寄付を集めようとするばかりに、自分のとこと一切関係ない謝礼品(名産でもなんでもないもの)を用意するのも非常に残念な限りです。

その土地を知ってもらうという意味合いからも、やはり自分のとこの名産品で勝負して欲しいな、と願う今日この頃でございます。

 

反対派だった夫も、美味しい名産品を頂いて「ふるさと納税の限度って、いつリセットされるの?」(いつから来年度のカウントになるの?という意味ですね)とのたまう始末(-.-;

 

今回、受領証は無事すべて揃いましたが、自治体の検収によっては来年にズレこんじゃったり受領証が届かないなどのトラブルも起こりえますので、いずれにしても、ふるさと納税を行う場合は年末の駆け込みは避けた方がよろしいかと思います。

(つくづく反省)

受領証は届いたものの、謝礼品が届かない自治体が1ヶ所あり・・・

 

こんな玉婆ですが、今年も何卒よろしくお願いいたしますm(__)m